2019年1月21日:2018年度予算執行についての情報

2018年度の財政赤字は761億ユーロとなりました。この執行額は、当初予算法(LFI)の見込み額857億ユーロ、年末の補正予算法の予測額800億ユーロを大きく改善するものでした。

2017年11月の の赤字見込み額7410億ユーロを大きく改善するものでした。

その結果、政府資金調達需要は2017年度当初予算法(LFI)で設定された額を106億ユーロ下回る1920億ユーロとなり、うち財政赤字補填が761億ユーロ、年度内の中長期国債満期償還が1166億ユーロとなりました。

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出自:フランス国債庁、公会計総局、2019年1月15日



資金調達源としてフランス国債庁はLFIに従い2254億ユーロの中長期OATを発行し、また2098年度・2020年度償還債を304億ユーロ買入消却して、正味発行額はLFIで設定されたとおり1950億ユーロとなりました。

金利が歴史的に低いレベルに維持され、とりわけ中期国債がマイナス金利で発行されたため、発行プレミアムの入金が多く、LFIでは35億ユーロと見込まれていた「他の資金源」が118億ユーロに達しました。

資金は短期債務軽減を可能にし、BTF発行残高は、LFIでは増減なしとされていたのが、年末には136億ユーロ減少しました。年度末には国債発行残高におけるBTF発行残高比率は6.4%となり、2000年度以来最低のレベルとなりました。

国庫預託元からの預け入れは、LFIでは2017年度末に比べて10億ユーロ増とされていたものが、99億ユーロ増でした。以上の結果として年末の手持ち資金は、LFIでは21億ユーロ減であったのが、111億ユーロ増となりました。 

2018年度予算収支の良好な結果は、政府が財政赤字の対GDP比率を2年連続で明確に3%以下に維持する見込みを強化するものです。社会保障財政収支と地方財政収支も考慮に入れた対GDP赤字比率は2018年3月末に公表されます。 

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